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キャンプ初心者だった頃、私は周りと比べてばかりだった
今でこそキャンプを楽しめるようになりましたが、始めたばかりの頃の私は、とにかく周りと比べてしまうタイプでした。
SNSを開けば、おしゃれなキャンプサイト、美しく並べられたギア、高価なテントやランタン、映える料理の写真ばかりが目に入ります。キャンプ場へ行っても、周囲のキャンパーたちは慣れた様子で設営を進め、焚き火を楽しみ、余裕のある時間を過ごしていました。
そんな光景を見るたびに、「自分はまだまだだな」「なんだか恥ずかしいな」と感じていました。

最初は失敗ばかりだった
初めてのキャンプでは、設営だけでかなり時間がかかりました。説明書を見てもテントがうまく立たず、ペグもまっすぐ打てません。風が吹くだけで不安になり、周囲の視線が気になって仕方ありませんでした。
隣のサイトを見ると、ベテランらしきキャンパーが手際よく準備を進めています。ランタンを吊るす位置も美しく、テーブルの配置まで洗練されていました。
それに比べて自分のサイトは、どこか落ち着かず、道具もバラバラで統一感がありません。せっかく自然の中に来ているのに、「もっと良いギアが必要なのでは」「自分にはセンスがないのでは」とばかり考えていました。
SNSを見るほど苦しくなっていった
家に帰ってからも、キャンプ動画やSNSを見続けていました。もちろん参考になる情報もたくさんありましたが、次第に「比べるため」に見てしまっていたのです。
高級テントを持っている人、レイルロードランタンを何台も並べている人、自作ギアでサイトを統一している人。そういう投稿を見るたびに、自分のキャンプが小さく見えてしまいました。
「もっとお金をかけないとだめなのかな」
「もっと上手に料理しないといけないのかな」
「自分のキャンプは地味すぎるのでは」
そんなことばかり考えていました。
でも、本当はキャンプを始めた理由はもっとシンプルだったはずです。
焚き火を眺めたかった。
自然の中でゆっくりしたかった。
静かな時間を過ごしたかった。
それなのに、いつの間にか「誰かと比べること」が目的のようになってしまっていました。
転機になった静かなキャンプ
ある日、平日の空いているキャンプ場へ行ったことがありました。その日は利用者も少なく、とても静かな空気が流れていました。
その時は無理におしゃれな配置を作ろうともせず、持っている道具だけでシンプルに過ごしました。小さなバーナーでお湯を沸かし、簡単な食事を作り、焚き火をしながらぼんやり夜空を見ていました。
すると、不思議なくらい心が落ち着いたのです。
「あ、自分はこれがしたかったんだ」
その瞬間、ようやく気づきました。
他人のキャンプは素敵に見える。でも、自分のキャンプには自分だけの楽しさがある。
高価なギアを持っていることが正解ではないし、映える写真を撮れることだけがキャンプの魅力でもありません。
静かな時間を楽しめれば、それだけで十分だったのです。
初心者だからこそ味わえる楽しさもある
今振り返ると、初心者の頃に感じていた不安や失敗も、実は大切な経験だったと思います。
火起こしに苦戦したこと。
雨で慌てて撤収したこと。

忘れ物をして困ったこと。
どれも当時は大変でしたが、その経験があるから今の楽しさがあります。
慣れてくると効率よく動けるようになりますが、初心者の頃の新鮮な驚きや感動は、その時しか味わえません。
初めて焚き火が安定して燃えた時の嬉しさ。
朝の自然の空気に感動したこと。
ランタンの灯りに癒やされた夜。
そういう一つひとつが、本当はとても貴重だったのです。
だから今、もしキャンプ初心者で他人と比べてしまっている人がいるなら、無理に背伸びをしなくても大丈夫だと思います。
自分のペースで、自分なりの楽しみ方を見つけていけば、それが一番長く続くキャンプスタイルになるはずです。
高価なギアがなくてもキャンプは楽しめると知った
キャンプを始めたばかりの頃、私は「良い道具を揃えないと楽しめない」と思い込んでいました。
SNSや動画で紹介されるギアはどれも魅力的に見えます。人気ブランドのテント、無骨なランタン、おしゃれな焚き火台。見れば見るほど欲しくなり、「自分も同じものを使えばもっと楽しくなるのでは」と感じていました。
もちろん、道具にはそれぞれ魅力があります。お気に入りのギアを集める楽しさも、キャンプの大きな魅力のひとつです。
しかし当時の私は、「楽しむため」ではなく「周りに追いつくため」に道具を欲しがっていました。

道具を揃えても不安は消えなかった
少しずつキャンプ用品を買い集めるようになり、以前よりサイトの見た目も整ってきました。
それでも不思議なことに、不安は消えませんでした。
なぜなら、比べる対象が次々に現れるからです。
ランタンを買えば、今度はテーブルが気になる。
テーブルを揃えれば、次はチェアが気になる。
結局、どこまで行っても「もっと上」が見えてしまうのです。
キャンプは本来自由な趣味のはずなのに、自分で勝手に苦しくしていたのだと思います。
あるキャンパーとの出会い
そんな時、キャンプ場で年配のソロキャンパーの方と少し話す機会がありました。
その方のサイトは、とてもシンプルでした。
派手な装飾もなく、必要最低限の道具だけ。しかし不思議と落ち着く空間で、長年使い込まれたギアには味がありました。
私は思わず、「もっと高価な道具を揃えたくなりませんか?」と聞いてしまいました。
するとその方は笑いながらこう言いました。
「道具より、どう過ごしたいかの方が大事だよ」
その言葉が、今でも印象に残っています。

確かに、高価なギアがあると便利なこともあります。でも、それだけでキャンプが楽しくなるわけではありません。
焚き火を見ながらゆっくりコーヒーを飲む時間。
自然の音を聞きながら過ごす朝。
静かな夜にランタンの灯りを眺める時間。
そういう瞬間こそ、キャンプの魅力なのだと気づきました。
自分の「好き」を大切にするようになった
それからは、周囲の流行を追いかけるよりも、「自分が本当に好きなもの」を大切にするようになりました。
例えばランタン。
派手な最新モデルも魅力的ですが、私は昔ながらの暖かい灯りに惹かれるようになりました。特にレイルロードランタンの雰囲気には、独特の味があります。
ただ明るさを求めるのではなく、「その時間をどう感じるか」が大切だと思うようになったのです。

焚き火も同じでした。
豪快な料理を作る日もあれば、ただ火を眺めて終わる日もあります。
以前なら「もっと何かしなければ」と思っていたかもしれません。でも今は、静かに火を見るだけでも十分満足できます。
比べるより、自分の思い出を増やしたい
キャンプを続けていると、「どんな道具を持っているか」より、「どんな時間を過ごしたか」の方が記憶に残ることに気づきます。
風が強かった夜。
星空が綺麗だった朝。
焚き火の煙に包まれながら笑った時間。
そういう思い出の方が、ずっと大切でした。
もちろん今でも他人のサイトを見て「かっこいいな」と思うことはあります。でも以前のように落ち込むことはありません。
人それぞれ、楽しみ方が違うからです。
豪華なキャンプが好きな人もいれば、静かに自然を楽しみたい人もいる。
どちらが正しいということではなく、自分が心地よいと思える時間を過ごせることが一番大切なのだと思います。
初心者の頃はどうしても周囲が気になります。でも、少しずつ経験を重ねることで、自分なりの楽しみ方が見えてきます。
そしてその頃には、他人と比べるより、自分のキャンプの時間そのものが好きになっているはずです。

今だから伝えたい、初心者キャンパーへのメッセージ
もし今、キャンプを始めたばかりで不安を感じている人がいるなら、まず伝えたいことがあります。
最初から完璧なキャンプをできる人はいません。
みんな最初は初心者です。
テント設営に時間がかかったり、火起こしに苦戦したり、忘れ物をしたり。それは決して恥ずかしいことではありません。
むしろ、その経験があるからこそ、自分だけのキャンプスタイルができていくのだと思います。
「上手なキャンプ」を目指さなくていい
初心者の頃の私は、「上手なキャンプ」をしようとしていました。
サイトを綺麗に整えなければ。
料理も頑張らなければ。
おしゃれに見せなければ。
そんなふうに考えていました。
でも今思うのは、キャンプに正解はないということです。
簡単な料理でもいい。
道具が少なくてもいい。
設営に時間がかかってもいい。
自然の中で自分が心地よく過ごせるなら、それだけで十分価値があります。
他人に見せるためではなく、自分自身が楽しむための時間。それがキャンプの良さなのだと思います。
失敗した日ほど記憶に残る
実際、今でも強く覚えているキャンプは、完璧だった日より失敗した日の方が多いです。
突然雨が降ってきて慌てたこと。
風で焚き火が安定しなかったこと。
料理を焦がしてしまったこと。
でも、そういう出来事も後から振り返ると良い思い出になります。
むしろ失敗があるからこそ、「次はこうしてみよう」と考える楽しさがあります。
キャンプは自然相手なので、毎回思い通りにはいきません。
だからこそ面白いのだと思います。

自分だけの楽しみを見つける
誰かの真似をする時期があってもいいと思います。
最初は参考にしながら覚えることも大切です。
でも少しずつ、「自分は何が好きなのか」を見つけていくことが大事なのだと思います。
焚き火が好きな人。
料理が好きな人。
景色を見るのが好きな人。
ランタンの灯りに癒やされる人。
ソロで静かに過ごしたい人。
仲間と賑やかに楽しみたい人。
キャンプにはいろいろな楽しみ方があります。
だから他人と同じである必要はありません。
自分に合ったスタイルを見つけた時、キャンプはもっと楽しくなります。
自然の中では肩の力を抜いていい
普段の生活では、人と比べたり、周囲を気にしたりすることが多いかもしれません。
でもキャンプ場では、少し肩の力を抜いてもいいと思います。
焚き火の火を見ているだけでもいい。
コーヒーを飲みながら景色を眺めるだけでもいい。
何もしない時間を楽しめるのも、キャンプの魅力です。
自然の中にいると、不思議と「そのままでいい」と思える瞬間があります。
私自身、他人と比べて苦しくなっていた時期があったからこそ、その感覚の大切さを感じています。
これからキャンプを始める人へ
これからキャンプを始める人には、ぜひ焦らず楽しんでほしいと思います。
最初は小さな楽しみで十分です。
お気に入りのランタンを灯すこと。
焚き火を囲むこと。
朝の空気を感じること。
その積み重ねが、きっと自分だけの大切な思い出になります。
他人と比べる必要はありません。
キャンプは競争ではなく、自分の時間を楽しむ趣味です。
だからこそ、自分らしいペースで続けていけばいいのだと思います。
そしていつか、「初心者だった頃の自分も悪くなかったな」と思える日が来るはずです。

